この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第328回 番組審議会 議事録


平成10年12月14日(火)

テレビ岩手

第328回番組審議会


  1.日時      平成10年12月14日(月) 午後4時30分〜

  2.開催場所    雫石プリンスホテルオーストリアハウス

  3.委員総数    13名

    出席委員     8名

     出席委員   委員長  斎 藤 徳 美
             委員  谷 村   繁
             委員  菅 野 耕 毅
             委員  田 沼 征 彦
             委員  岩 渕 孝 男
             委員  岩 動   孝
             委員  栗 山 大 義
             委員  伊 藤 敏 信

     欠席委員    委員  三 原 まなぶ
             委員  二 宮 柊 子
             委員  勝   雅 行
             委員  澤 口 たまみ
             委員  玉 山   哲

     社側出席者      伊 勢 卓 夫(代表取締役社長)
                中 野 士 朗(代表取締役副社長)
                横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
                阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
                天 野 雅 行(取締役事業局長)
                村 田 憲 正(報道制作局次長報道部長)
                大 村 精 一(業務局業務部長)

          事務局   青 山 尚 之(業務局編成部長)
                佐 藤   秀(業務局編成部)


  4.議  題

    1.今年一年のテレビ岩手の番組について

  5.議事の概要

    今年一年のテレビ岩手の番組について
     ・ドキュメント、ドラマを自主的に制作し、一貫して今後の医療、福祉の
      問題提起もしており評価したい。
     ・地震問題など県外に向けその後の情報をもう少し発信してほしい。
     ・岩手の良さを強調することのみならず、批判的な視点にたった番組も放
      送してほしい。
     ・視聴者参加型の番組があってもよいのではないだろうか?
     ・地方から全国に向けての番組作りの姿勢、努力がみられる。
                       など、活発な意見が交わされた。

  6.審議内容

    別紙のとおり

  7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

    特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、
    関係者に審議の内容を伝えた。

  8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合における
    その公表の内容、方法及び年月日

   ・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成10年12月22日午前11時50分〜
    11時57分放送)で、新委員の氏名と、審議の概要を放送。
   ・平成10年12月17日(木)付読売新聞岩手版で公表。
   ・支社・支局に議事録を設置
   ・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

  9.その他の参考事項

    資料として以下のものを配布
    ・1998年自社制作番組一覧
    ・視聴者からの意見の概要
            〈議事の内容〉

事務局 12月から番組審議会は新年度となりますので、委員の方にはあらためて委
嘱状をお渡しいたします。

          ─委嘱状贈呈─

社 側 12月1日に開局したため、12月から新しい年度となります。
皆様方のご意見を番組に反映させてまいります。本年度もよろしくお願いいたします。これからの時代、ローカルでのニュース・番組がどれだけ力をつけることができるかが大切となってきます。
視聴者は、全国そして海外の報道、番組を見ているわけですから、「ローカルだからいい」とは見てくれません。全国に通用する力をつけなければならないと考えております。今年度も1月5日にテレビ岩手制作の「火曜サスペンス劇場」が放送されます。是非ご覧いただきたいと思います。

           ―委員長 斎藤徳美氏選出―
           ―副委員長 谷村繁氏任命―

事務局 本日のテーマは「今年一年の番組について」です。自社制作一覧をお配りしておりますので参考にして下さい。

委員長 私共がテーマとして審議してきたものだけでもさまざまありました。皆様お感じのこと率直なご意見をお出しいただきたいと思います。

委 員 岩手山の火山活動の問題、9月の雫石地震とテレビでも新聞でも再三再四報道されてきました。県外の人たちは雫石の今年の冬は大丈夫なのか非常に心配しています。地元では問題なく冬を迎えているわけですし、報道についてはその地域の人たちのケアをすることができないものかと感じております。現実をきちんと伝えることは重要なことです。地震のその後を、観光面でも心配なく冬を迎えているということも何かの機会に紹介していただければと思います。

委 員 「生きて、生きて〜遠野の里から」「夢・見る・ピノキオ」そして「12月県議会をふりかえって」など非常に上質な番組を作っているのに感心しました。ただ、以前にも申し上げましたが、いろいろな材料が盛り込まれすぎていて、制作の意図が伝わってこない。材料をある程度そぎ落として意図を鮮明にうち出した方が受け手として印象づけられる感じがしました。「県議会をふりかえって」は、岩手の政治で何が動いているかがわかり良かったのですが、もう少しおもしろくできないのかと感じました。総じて岩手の良さを一生懸命盛り込んでいるのがわかります。地元の人を幸せにする、地元の人に情報をサービスするという意図は出ているのですが、ある程度批判的な視点、自己満足的なコミュニティをかき回すような番組があってもいいのではないかと思いました。岩手を外から見ている人もいます。地元では非常に頑張っているつもりでも、周りから見るとまだまだで、素材はいいがそれを生かしきっていないという声が多く聞かれます。その様にちょっとかき混ぜて皆に考えさせる番組も是非やっていただきたい。また全国にもっと岩手の情報を発信していただきたいと思います。

委 員 「命、闘いの日々〜岩手医大循環器医療センター」や「夢・見る・ピノキオ」「生きて、生きて〜遠野の里から」など岩手の良さがとても出ていたと思います。また、「ジョガドール」はほのぼのとして、子供たちの生き生きとした姿が印象深く、「いわて特盛!5きげんテレビ」は地元に密着したことが紹介され、しかもためになるということで非常にいいと思います。「生きて、生きて〜遠野の里から」は内容が良く、老人のこれからの問題をわかりやすく表現していて感動しました。

委 員 非常に厳しい世情の中にあって、番組を通して「生きる勇気」について考えさせられました。テレビを通じまた別の社会を見ていくということも良かったと感じております。特に「夢・見る・ピノキオ」は地元の人が意外と知らない分野まで発見、紹介しており感謝しております。また、今後高齢化に伴う医療保険や年金などの問題も取り上げていただけたらと思います。

委 員 「ニュースプラス1いわて」で地震の報道のあと、再度深く掘り下げ別の形で紹介しており、興味を持たせる内容で良かったと思います。県外から心配の、お見舞いの電話をたくさんいただき、逸速い報道の必要性を痛感しました。
また、「奥産道」の問題でも、破壊された原生林の植生回復をめざし、さまざまな対策が続けられているわけですが、一方で見学者があとをたたず、自然が徐々に損われているということ。報道の仕方、内容を吟味し視聴者に理解を求める、わかりやすい内容にしてほしいと感じました。

委 員 「命、闘いの日々〜岩手医大循環器医療センター」、ダイオキシンの処分地問題を取り上げた「ニュースプラス1いわて」、東京から玉山村薮川に移り住んだ少年の分校生活を紹介した「ズームイン朝」、「生きて、生きて〜遠野の里から」が非常に良かったと思います。ドラマ「生きて、生きて」は、現代の老人福祉・医療・家族関係などさまざまな問題を凝縮して一時間ドラマの中に盛り込んであり、しかも身近なストーリーにまとめあげていて見応えがありました。訪問診療、訪問看護の仕事をする者は、患者の家族関係にあまり干渉し深入りしすぎてはいけないでしょう。しかし、養護老人ホームの入所者の言動の裏に隠された本心が気になり、放っておけないという若い研修医の気持ちもわからないではなく、重要なテーマだと思います。訪問看護婦養成講習会の受講者から感想や意見をもらいました。その内容は自宅で最期を迎えることの是否、本人の意志の尊重、家族関係、訪問看護における家族関係への関与、医師の姿勢・態度・行動、訪問看護婦の役割、社会資源の問題などさまざまでした。それにしても訪問看護婦としてすでにやっている人たち、これからやろうとしている人たちが大いに参考になったということでした。あとでまとめたものをお配りいたします。私個人としましては、遠野の状況もある程度出ていましたし、ドラマとしても良く出来ていたと思います。関心をもって見ました。

委 員 「夢・見る・ピノキオ」や「静寂の世界からの挑戦」のようなノンフィクションものを関心をもって見ました。特に「静寂の世界からの挑戦」は人に焦点を当てたノンフィクションで大変わかりやすく良かったと思います。
「夢・見る・ピノキオ」では、釣り針の作り方とか盛岡のいろいろな豆腐の紹介をするなど、技術的なコツを教えてくれるような内容が少しずつ育まれてきたと感じます。岩手の良さを技術面でもあるいは知識面でも紹介していただければと思います。また、視聴者が身近に迫ったテーマについてディスカッションする、情報交換するといった参加型番組があってもいいと思いました。

委員長 委員の皆様から今年一年をふりかえってさまざまなご意見をいただきました。今年は、明るいニュースばかりでなく非常に厳しい話題が多かったと思います。その中、テレビ岩手では、いくつかのドキュメント、ドラマなどを自主的に制作し、今後の医療、福祉の問題提起をしていることや地域から外への発信という点では皆さん評価していたと思います。ニュースに関してもダイオキシン問題など批判的な提言もしてそれが次の行政の動きにつながってくるということで、積極的な取り組みが感じられます。もちろん、他の問題に関しても、批判的な視点をもっと持つべきではないかとか、地震や岩手山の活動の問題など地元で起きていることの、その後の情報を県外に向けてもう少し発信してほしいとか、視聴者がディスカッションする参加型番組も必要ではないかなど貴重なご意見をいただきました。総じて、局の姿勢、努力がさまざまなところで成果を出してきているという点で委員の皆様からはプラスの評価をいただいたと取りまとめてよろしいかと思います。

社 側 貴重な、的確なご意見ありがとうございます。参考にさせていただきます。ご指摘の全国的にも非常に注目された岩手山の火山活動と大きな地震。これについては、克明に県民に情報を伝えることを第一に、そして危機感をあおるのではなく、たてられた対策をきちんと伝え、フォローも特に観光面を中心にしているつもりです。今後も客観的に冷静な報道を続けていきたいと思います。また、これからのデジタル時代、地域に密着したニュース、情報の発信は元より、積極的に全国に発信できるニュース、番組を作っていこうと、対応できる体制を整えていこうと考えております。

社 側 地域からの視点と外からの視点、どちらも大切です。岩手の良さばかりを強調するのではなく、批判的なものを入れていかなければなりません。そういう意味で報道、制作の質を高めていくこと、そのためにもできるだけ東北各県、全国に出すものを作っていくことが必要です。外に出れば批評にさらされるわけですから、自ずと質は上がっていきます。それが大事だと思います。デジタルの時代に入ってくると視聴者は選択に迷います。その時に、視聴者が必要とするものを、本当にいいものを作れるようにさらに努力していかなければならないと思います。

事務局 本日はありがとうございました。
次回は1月19日、午後1時30分からテレビ岩手6階大会議室で行います。

前回(1998.11)《==

 ==》次回(1999.01)

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